生涯未婚率とは:最新は男性28.3%・女性17.8%。定義と推移をデータで整理
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生涯未婚率(50歳時未婚率)は、総務省「国勢調査」(2020年)に基づく配偶関係不詳補完値で男性28.3%・女性17.8%です(国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」)。45〜49歳と50〜54歳の未婚率の平均で、50歳時点で結婚歴のない人の割合を表します。将来結婚しない人の割合の予測値ではありません。
生涯未婚率とは:50歳時点で結婚歴のない人の割合
生涯未婚率は、50歳時点で一度も結婚したことのない人の割合です。国勢調査の45〜49歳と50〜54歳の未婚率を平均して計算します。 「生涯」と付きますが一生を追跡した数字ではないため、 現在は「50歳時未婚率」という名称が公式に使われています。 この記事では検索で使われる「生涯未婚率」の表記で統一します。
定義から分かるとおり、50歳を過ぎてからの初婚は反映されませんし、 「今の20代・30代がこの割合で生涯未婚になる」という予測値でもありません。 現在50歳前後の世代について確定した、過去の実績値です。
最新の生涯未婚率は男性28.3%・女性17.8%
最新の確定値は2020年国勢調査に基づくもので、男性28.3%・女性17.8%です(配偶関係不詳補完値※1)。男性はおよそ3.5人に1人、女性はおよそ5.6人に1人が、 50歳時点で結婚歴がないことになります。次の更新は2025年国勢調査の結果公表後です。
出典: 国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」(総務省「国勢調査」2020年・配偶関係不詳補完値)
推移:35年で男性は約7倍になった
1985年の生涯未婚率は男性3.9%・女性4.3%で、 男女ともほとんどの人が50歳までに結婚していました。 そこから男性は約7倍、女性は約4倍に上がっています。 1990年までは女性の方が高かったのが逆転し、いまは男性が女性の1.6倍という開きになっています。
| 年 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 1985年 | 3.9% | 4.3% |
| 1990年 | 5.6% | 4.3% |
| 1995年 | 9.0% | 5.1% |
| 2000年 | 12.6% | 5.8% |
| 2005年 | 16.0% | 7.3% |
| 2010年 | 20.1% | 10.6% |
| 2015年 | 24.8% | 14.9% |
| 2020年 | 28.3% | 17.8% |
出典: 国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」(1985〜2020年。2015年以降は配偶関係不詳補完値)
記事によって数字が違う理由:不詳の扱いが違う
生涯未婚率を検索すると、28.3%のほかに25%前後など、少しずつ違う数字が見つかります。 これは間違いが混ざっているのではなく、配偶関係「不詳」の人の扱い方の違いです。2020年国勢調査は未回答などによる不詳が多く、この扱いで数ポイント変わります。
| 不詳の扱い | 男性 | 女性 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 行政記録などで補完(不詳補完値) | 28.3% | 17.8% | 現在の公式系列。報道で最もよく使われる |
| 分母から除外(本サイト) | 25.1% | 17.1% | 本サイトの年代別未婚率から計算した参考値 |
補完では、不詳だった人の多くが未婚に割り付けられたため、補完後の値は高くなります。 補完前の値で書かれた記事では、公式値より2〜3ポイント低い数字になっていることがあります。 本サイトの年代別ページは不詳を分母から除いた値を使っています※2。どれが正しいというより定義の違いですが、公式の系列としては不詳補完値が採用されています。
出典: 総務省 国勢調査(2020年)(e-Stat のデータを加工して作成)
年代別の未婚率:生涯未婚率の手前で何が起きているか
生涯未婚率は50歳時点の断面ですが、その手前の年代別未婚率を見ると、 どの年代で未婚が多数派から少数派に変わるかが分かります。男性は30〜34歳で46.0%、つまり30代前半ではほぼ2人に1人が未婚です。女性は同じ30〜34歳で35.5%と、男性より約10ポイント低くなります。
- 男性
- 女性
| 年齢階級 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 20〜24歳 | 95.5% | 92.8% |
| 25〜29歳 | 72.4% | 63.0% |
| 30〜34歳 | 46.0% | 35.5% |
| 35〜39歳 | 33.3% | 23.9% |
| 40〜44歳 | 28.0% | 19.7% |
| 45〜49歳 | 26.5% | 18.1% |
| 50〜54歳 | 23.8% | 16.0% |
年代ごとの年収・身長・学歴などの分布は 年代別データに、都道府県ごとの未婚率の違いは 都道府県別データにまとめています。
出典: 総務省 国勢調査(2020年)(e-Stat のデータを加工して作成)
平均初婚年齢は夫31.2歳・妻29.5歳
未婚化と並んで語られる晩婚化の指標が平均初婚年齢です。厚労省「人口動態統計」(2024年)では夫31.2歳・妻29.5歳でした。 1980年頃は夫27.8歳・妻25.2歳だったので、40年あまりで3〜4歳上がったことになります。
注意したいのは、平均初婚年齢がその年に結婚した人だけの平均だということです。結婚しない人がいくら増えても、この数字は直接は動きません。 「未婚化」は生涯未婚率、「晩婚化」は平均初婚年齢と、別々の指標で見る必要があります。 自分の年齢が初婚年齢の分布のどの位置にあたるかは 年齢偏差値ツールで確認できます。
出典: 厚労省 人口動態統計(2024年)(e-Stat のデータを加工して作成)
今後の見通し:2040年に男性29.5%という推計
国立社会保障・人口問題研究所の将来推計(2018年推計)では、 生涯未婚率は今後も上がり続け、2040年に男性29.5%・女性18.7%に達すると見込まれています。
| 年(推計) | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 2025年 | 27.1% | 18.4% |
| 2030年 | 28.0% | 18.5% |
| 2035年 | 28.9% | 18.5% |
| 2040年 | 29.5% | 18.7% |
ただしこの推計は2015年までの実績に基づいており、推計上の2020年値(男性26.7%・女性17.5%)を実績(男性28.3%・女性17.8%)が既に上回っています。実績が推計を上回るペースで進んでいるため、上の数字は控えめな見通しとして読むのが妥当です。
出典: 国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計(全国推計)」(2018年推計)
未婚率が高い時代に、自分の位置をどう知るか
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生涯未婚率についてよくある質問
- 生涯未婚率とはなんですか?
- 50歳時点で一度も結婚したことのない人の割合で、正式には「50歳時未婚率」と呼ばれます。45〜49歳と50〜54歳の未婚率の平均として計算します。総務省「国勢調査」(2020年)に基づく配偶関係不詳補完値で男性28.3%・女性17.8%です(国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」)。
- 生涯未婚率は「一生結婚できない人の割合」ですか?
- 違います。50歳時点の実績値なので、50歳を過ぎてから初婚する人は反映されません。また「今の若い世代がこの割合で生涯未婚になる」という予測値でもありません。あくまで現在50歳前後の世代の結果です。
- 生涯未婚率は今後どうなると予測されていますか?
- 国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計」(2018年推計)では、2040年に男性29.5%・女性18.7%と推計されています。ただしこの推計の2020年値(男性26.7%)を実績(28.3%)が既に上回っており、上振れする可能性があります。
- 平均初婚年齢は何歳ですか?
- 厚労省「人口動態統計」(2024年)では夫31.2歳・妻29.5歳です。結婚した人だけの平均のため、結婚しない人が増えても直接は動きません。未婚化を見るには生涯未婚率と併せて読む必要があります。
注記
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出典: 政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)の各種統計を加工して作成。本記事の数値は e-Stat 等のデータを加工して算出した参考値であり、政府の公式見解・試算を示すものではありません。 各統計の年次・取得日はデータソースに掲載しています。